WWAでは今年度のママチーム事業として、6月24日に新潟ユニゾンプラザにて、
「ロールモデルを見つけよう!子どものいるあなたの“未来キャリア”どう考えている?ワークショップ」を行いました。

これは、過去に何度かママチーム(*仕事と育児の両立中のメンバーによる分科会)が子ども連れで茶話会を開いたり、
両立を終えた先輩ママと意見交換会を行ったりしてきたなかで、「仕事と育児の両立」に悩むのは自分たちだけではなく、
社会に大勢いるのではないかという思いから、(公財)新潟県女性財団のフェスティバル参加事業として託児付きで実施したものです。

当日は、両立しながら仕事を続けてきた「先輩ママ」を4名ゲストに迎え、
現在両立進行中の参加者が20分おきに「先輩ママ」のテーブルを移動して意見交換をするワールドカフェ方式で行いました。


当日、先輩ママとして来てくれたのは次の4名の皆さんです。
Kさん:ラジオ局勤務、二児の母・子どもは成人
Iさん:衣料販売店勤務、カラー講師、一児の母・大学生
Tさん:銀行勤務、一児の母・大学生
Sさん:保健師から労働衛生コンサルタントへ起業、二児の母・中学生と高校生

先輩ママごとに業種も職種も働き方も違うので、「これが正解」や「これが最善」といったものはありませんが、
それぞれの人が工夫をしながら働き続けてきた「経験」を「ひとつの知恵」として語り、それを聞いた参加者が自分たちでも語り合う。
そんな場になりました。

 
テーブルごとに様々な話が交わされていましたが、それらを総括すると次のようになるでしょうか。

1. 仕事をしながらの子育てについて:

・他人にどう思われているかは気にしない。
・親や家族、友人の助けをはじめ、会社の制度や保育園など使えるものを総動員してやる。
・“こうあらねば”はない。最終的には何とかなる。「ここまでやったら後は出来なくても仕方ない」という割り切りも大切。

2. 仕事を続けてこられた理由:

・仕事が好きだから。
・続ける中で生活基盤が持て身についたものが沢山ある。これがあっての自分だと思う時が来る。
・子どもが大人になった時に「子育てしかない自分」というのはどうなんだろう、という思い。

3. 仕事のやりかた:

・職場での働き方を変えた。部下に仕事を任せるなど、自分の仕事を減らしてまわりに頼るようにした。
・帰宅後は家族と過ごし、子どもが寝た21時頃からパソコンに向かい仕事している。

4. 両立の最中の人たちへのアドバイス:

・自分を大切に。自分のキャパオーバーに気づくことも大切。
・映画『パッチアダムス』のモデル・ドクターパッチの言葉「ネガティブがやってきたらバイバイと言う」を見習った。要は気持ちの切り替えは自分次第。

 
託児利用者が複数いることがわかっていたため、開催時間は正味2時間。
その中で3人の先輩ママと話ができるように構成をしたため、時間的な余裕は少なく、話し足りない思いも残ったと思いますが、その分、集中して話合っていたように思います。


参加者からは「同じ立場の人と会うことができたのが嬉しかった」という感想が聞かれ、ロールモデル(先輩)を探すとともに、同じ時期に同じように両立している「仲間」を求めていることが窺えました。
今後は両立中の女性だけの話し合いの場を公開式で検討しても良いのかもしれません。


また、ママチームのメンバーがテーブルごとの進行役として力を発揮していたことに感謝する場にもなりました。