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一種のブームのように現在、起業を考える人が多くなっています。その背景には、育児や介護あるいは定年退職後の「人生の再スタート」の選択肢の一つとして起業を考える人が増えていることが考えられます。しかし、物事にはメリットもあればデメリットもあるもの。今回は「女性の起業」について本音で迫ります。

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コーディネーター
丸山結香さん
(有)MAX・ZEN performance consultants代表取締役(長岡市)WWA理事
43歳。平成19年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞者。留学後米国で起業。起業歴17年 |
パネリスト
佐竹真有さん
語学教室「こと葉・や」代表(新潟市)
36歳。米国の短大卒業後、大手英会話学校等を経て南米に1年半留学。平成19年6月起業 |
パネリスト
北川裕子さん
台湾茶専門店「ピュアウーロン」代表(新潟市)
38歳。12年間のOL生活の後、食品関係の仕事に2年間携わった後に独立。起業歴5年 |
パネリスト
堀井敏江さん
仕立屋工房「紅」代表
(長岡市)
42歳。13年間勤務した縫製会社を介護のために退職。5年間の看病の後に独立。起業歴7年 |
座談会
私たちの独立起業ヒストリー 自分の人生を取りもどすために起業した

丸山:最近、新潟県内でも起業を志す人が多くなってきました。身近に起業例も増えたし、公的な支援制度も整備され、以前よりは格段に起業しやすい時代になりました。でも、その一方で、起業しても三年後まで続く人は二割程度というのが現実。決して楽ではない起業の道を、なぜ皆さんは選ばれたんですか。
堀井:私の場合は「生きていくための選択」。介護していた家族が亡くなって、立ち直れない時期が続いたけれど、「このままで私の人生が終わるのはたまらない」、「なんとかして生きていかなくちゃ!」と強烈に思ったことがきっかけです。
北川:OLをしていた時、「もっと自分らしい仕事がしたい」って思ったんですね。自惚れ屋だったので(笑)、「私だったら、もっとスゴイ仕事ができるのに」とも思っていました。そんな時に勤務先の経営状況が悪化して、「これもチャンスかもしれない」と思って、好きだったお茶の道へとシフトしました。
佐竹:私はストレスで体を壊したことが発端です。勤めていた英会話学校の利益優先の体制内で受講生の立場に立てず、理想と現実の間で苦しみました。自分を立て直すつもりで留学したチリの大学で奨学金を頂き、「日本に帰ったら学校を作ってね」と約束したことがきっかけです。今までしてきたことを活かすには一番良い選択だと思いました。
丸山:結局は、自分の人生を自分の手に取りもどすための決断なのですね。
お金と時間の期限を区切る
丸山:起業には資金が必要ですが、お金の工面はどうしましたか。
堀井:とりあえず一年間は無収入でもやっていけるお金は用意しました。金額は三百万円。期限を一年に区切って、「とにかくこれしかない」と思ってのスタートです。あと、起業について何の知識もなかったこともあり、家賃が二万円のチャレンジショップに入居しました。
北川:子どもの頃から貯金が趣味で(笑)。でも、貯金を全部つぎ込む訳にはいかないので、私もチャレンジショップに入り、百万円を原資に一年間やってみて先が見えなかったらやめるつもりで始めました。
佐竹:私の場合は、残念ながら自分に合う支援制度が見つかりませんでした。そのため、最初の一年に限って家賃六万円のところを五万円にしてもらって場所を借り、貯金を二百万円しか持っていなかったので、使えるのは百万円が限度と思って始めました。壁の張り替えなども友人の協力で自前でやり、初期投資は四十万円に抑えました。
楽だから辞めることから考える
丸山:商売していると苦しいこともありますよね。そんな時はどうしますか。
北川: 私はまず辞めることを考えますね。だって辞めるのが一番楽だもの。でも、その一方で「店を廃業したら人がどう思うだろう」って人の目が気になります。そう考えると店を閉めるわけにはいかない。だったらどうしたら良いんだろう、って、とことん自分を追い込んで、それでやっと先が見えてくるんですね。台湾のお茶を扱っている関係上、今だって、ものすごい逆境ですよ。
丸山:北川さんには、小売業ゆえの苦労もあるでしょうしね。
北川:「いかにお客さんに来てもらうか」が一番の課題ですね。人が来てくれなかったら利益が上がりません。五年たって「ままごと商売」をやっている訳にもいかないですから、人が来てくれないなら人がいるところに出ていきます。そのため、定期的に新潟駅にも出店しますし、お茶以外の商品を扱ったり、講習会を開いて売上げに繋げるようにしています。
“おねえちゃん”と言われなくなった時、信用がつく
堀井:私は「いつまで続けていけるだろう」と思いながら七年です。ピアノや幼稚園の発表会用の衣装などイベント関係の仕事が多かったので、「このお客さんは来年も来てくれるかな」と常に不安でした。なんとかなるって思えたのはつい最近ですね。
あと、仕事関係の男性に「おねえちゃん、頑張ってるな」と言われた時が嫌でしたね。若い女性に任せて大丈夫かという心配があったのだろうと思いますけど、からかわれているのがわかり、悔しいし、負けたくないって思いましたね。
丸山:女性が起業する場合、「信用」が一番ネックになるのは事実ですからね。
北川:量販店などに「うちの店のお茶を置いてください」ってお願いすると、一度は断られますからね。でも、私は断られても何度も行きます。それで駄目だったらその理由を聞く。女性の側も、そこで学ばないと駄目ですよ。
佐竹:起業して半年の私の場合、メディアと人の力によって信用を補ってもらっていると思います。近隣地区に同じような教室がないということで、起業間もない頃に町の広報と地元新聞に取り上げてもらったんです。それと、他の人やお店と連携してアロマやヨガの教室、コンサートなどを行い、人に来てもらうことで宣伝をしてもらっていると思います。
私ってスゴイ!って思えるのが、起業の醍醐味
丸山:起業して良かったって思うのは、どんなことでしょう。
佐竹:自分自身にニュートラルでいられることでしょうか。人と自分を比べることはないし、起業してからの人間関係はプロ同士の関係です。そのなかに身をおけるのが幸せ。まだ半年しか経っていないので、今はかなり背伸びをしていますが、「言語の楽しさを人に伝えていく」という夢を支えに起業というフルマラソンを走っていきたいと思います。
北川:最近まで、起業は良いことよりも悪いことの方が多いって思っていました。でも、困難に遭ったときに自分で解決方法を見いだせるのが良いところですね。この困難にどう対処をしたら良いか、今こういうことをしておくと二年後三年後に売上げとして返ってくるぞ、と思うと悩むのが楽しくなります。自分でやるから、こういうことがわかるんですよね。
堀井: きっと、私は世に出たかったんでしょうね。舞台を見る側ではなくてステージで踊る側(笑)。世の中に自分の居場所が欲しかったし、自分の存在を形として残したかった。そのために起業をしたのだろうと思います。それに、いくら仕事で悩んで眠れなくても、ちっとも苦痛じゃない。むしろ好きなことで悩める私って幸せだわ、って思うぐらい幸せです。
丸山:私の知っている女性の起業家は共通して「最後はお金じゃない」と言うんですよ。お金ももちろん大切だけど、自分で自分の人生を獲得したという実感と自信が彼女達の強みのよう。「私ってスゴイ!」って自画自賛じゃないけれど、自分で自分をコントロールできる快感が起業の醍醐味かもしれないですね。

(財)にいがた
産業創造機構
経営支援グループ
土田 裕之さん |
★ 応援メッセージ ★
多くの起業相談を受けて来た経験から、「身の丈」の起業が成功の鍵だと思います。公的な支援制度は非常に有効ですが、独自で切り開く部分と制度を活用する部分をしっかりと見極めて、上手に活用してください。「夢をカタチにする」お手伝いをしていますので、お気軽にご相談ください。
【新潟県内における起業支援制度】
県内には自治体や商工団体等による起業支援制度が数多くあります。個々については各々の機関にお尋ね願いたいと思いますが、代表的な支援機関に新潟県が主管する(財)にいがた産業創造機構(NICO)があります。主軸は、1.
専門家によるサポート付きの創業準備オフィス 2.「個人」も対象とした創業資金の助成制度3. 専門家によるビジネスプランの評価・助言制度。特に専門家によるサポート体制の充実が魅力です。加えて他機関の制度情報など「新潟県内における起業支援のワンストップサービス」が受けられますので、最初に相談するならNICOをお勧めします。また、新潟ニュービジネス協議会等、任意団体でも応援の取組を行っています。
■(財)にいがた産業創造機構(NICO)
新潟市中央区万代島 5番1号 万代島ビル9・10階
TEL: 025-246-0044
http://www.nico.or.jp/
■新潟ニュービジネス協議会 新潟市役所産業政策課内
TEL:025-224-0550 http://nbc.pavc.ne.jp/nbcsite/
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| 女性のための創業塾
〜不利を有利にかえるコツ〜

WWAでは、(財)新潟県女性財団地域セミナー委託事業として、平成19年9月15日に「女性のための創業塾〜不利を有利にかえるコツ〜」を開催しました。当日は県内各地から19名の女性が参加し、先輩起業家たちと一緒にワークショップ形式で起業のポイントを学びました。>>詳しくはこちらから

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