9月8日(土)、今日は三条ものづくり学校で「三条市働く親と子のコミュニケーション講座・思春期編」を行いました。
講師はWWA理事であり、NPO法人ハートフルコミュニケーション理事である土田 陽子さんです。

講座内容は下記のとおりです。

第一部:思春期とは?
第二部:思春期の子どもとの距離感
第三部:子どものやる気を引き出すコーチング

開会にあたり、講師から子育ての最終目的は「子どもの幸せな自立」であること、そのために親ができることは「子どもの力に気付くこと」と「子どもが自分の人生を歩むためのサポート」であること、その手段として「親が子どものコーチになろう」という話がありました。

それをふまえ、第一部では、思春期がどのような時期であるか説明がありました。
思春期は第二次成長期を迎え、ホルモンバランスが崩れ、身体の成長に心の成長が追い付いていかない時期なのだそうです。

また、「親の価値観」から離脱し、自分自身が何者かを模索しながら「子ども自身の価値観」を創りだす時期であるため、自己肯定感が一旦下がる時期でもあるそうです。

続く第二部では、思春期の子どもとの適度な距離感を理解するため、参加者同士でペアになり、3種類のコミュニケーションパターンについてロールプレイングを行いました。

1:ダメダメモード:親が子どもの行動に口を出し、ひっきりなしに指示をする
2:心配モード:口出しはしないが、いかにも心配そうに子どもの背後にくっついている
3:見守りモード:親はどんと構えて、子どもを信じて見守る

その結果、1の「ダメダメモード」では子どもの側は逃げ出したくなったり、やりきれない思いが募り、2の「心配モード」はうっとうしくて嫌になり、3の「見守りモード」が一番安心でき、親子の距離感として最も適当であることを参加者自身が実感することができました。

上記を確認した後、講師から思春期の子どもに対して「親としてできるサポート」は「愛すること」と「責任」であると説明がありました。

「愛すること」は「いざという時に話せる信頼関係を作ること」、そのためには、親が聞きたいことを聞きだすのではなく、子どもが話したいことを聴く姿勢が基本だと説明がありました。

そしてもう一つ、「そのままのあなたでいい」というメッセージを伝え、子どもの自己肯定感を育てることが重要であり、そのためにも親はどっしりと構え、駄目な状態も含め子どものことを受け容れることが必要だという話がありました。

また、「責任」は物事を子どもに任せ、自分で自分の行動の結果を受けとめさせることで、対応力を身に付けさせ、「自分の人生を自分で切り開く」力を育むこと。

その一方で、親として譲れないルールなど「限界設定(枠組み)」を子どもも交えて決め、そのことで子どもを守ると同時に親もルールを守る必要があると説明がありました。

第三部では、「テスト前なのに勉強をしない中学生の男子に対して、親が口出しをせずに、どうやって自分から計画的に勉強するようにさせられるか」という設定で、参加者同士で話し合いを行いました。

講師によると、親がコーチとして子どものやる気を引き出すポイントは3つ。

一つ目は「親の問題との区別化」で、親の心配は親の問題であり、それを子どもにぶつけても意味はないということでした。

二つ目は「子どもに目標を持たせる」ことで、そのために「あなたはどうしたいの?」と尋ねてみることも、やる気を引き出すきっかけになるということでした。

そして三つ目は、「子どもが何を望んでいるか聞く」ことだそうです。

また、習い事の先生など、子どもにとって「斜めの関係」を作り、親以外の大人が子どもと関わるなかで、子どもの居場所をつくることが大事だということです。

最後に、参加者同士、「自分がまずやってみようと思うこと」を宣言しあい、和やかな中にも、それぞれの参加者にとって得るものがある講座となりました。