7月18日(木)19時から長岡市社会福祉センター トモシア研修室1にて「お仕事帰り勉強会~発達障がいと仕事」を行いました。

当日の参加者は24名、性別問わず、一般社員の方から管理職、経営者の方まで幅広くご参加いただきました。

講師は「新潟県発達障がい支援センターRISU」コーディネーターの横川智美さん。

教えて頂いた内容は下記の2点です。
1)「発達障がいの特性と理解」
・発達障がいの種類とその特性
・疑似体験を通して 当事者の抱えている“ずれ”や“困り感”を感じてみる。
2)「発達障がいと仕事」
・仕事をしていく上で生じやすい困りごと
・周囲の対処の仕方
・中越地域における相談先

1)「発達障がいの特性と理解」については、自閉症スペクトラムと注意欠如多動性障害の二つを取り上げ、その特性について講義をしていただきました。

自閉症スペクトラムについては、スペクトラムという言葉に「連続性」や「濃淡」という意味があり、対人関係や社会性の障害、コミュニケーションの障害、パターン化した行動やこだわりを持つといった共通点がありつつ、言葉の遅れのある無しなどに差があるそうです。

そして、注意欠如多動性障害は、細やかな注意がでずケアレスミスをしやすいこと、外からの刺激で気が散りやすい、着席中にもじもじソワソワする、質問が終わらないうちにうっかり答え始める、といった特性があるそうです。

ただ、すべての人にひとり一人、発達に違いがあり、それは生まれつきの脳のつくりにタイプがあるからで、そのため、それぞれの人に得意不得意があるのだそうです。

そして、そのために職場や学校で明らかに困難があり、不適応が生じている場合を「発達障がい」と言うのだそうです。
これらの説明を受けた後、DVDを使って、不適応の実例をいくつか教えて頂きました。

http://www.asahi-welfare.or.jp/purchase/detail/jiheisho_miteiru.html

*上記サイトで視聴できます。

その後、2)「発達障がいと仕事」について、具体的にどのような困りごとがあり、それに対してどのような対応をしたら良いか、以下のような事例を示してもらいました。

1:口頭での指示、複数の指示が苦手 ⇒ ゆっくり一つずつ簡潔に。マニュアルや指示書など視覚で指示など
2:同時に複数の作業、臨機応変な行動、優先順位付けが苦手 ⇒ 一度に一つずつ、変更が予想されることは事前に予告、優先順位は明確に伝えるなど

3:仕事の進め方や判断が自己流になりやすい ⇒ 自己流でも適切な部分は評価する、その他の部分について適切な方法を指示、本人と一緒にマニュアルを作る

4:職場のルールやマナーなど暗黙の了解が苦手 ⇒ 明確な基準、ルール、理由を説明・提示、「これぐらはわかるだろう」という仮定は×

5:相談や質問が苦手、いつもミスばかりなので相談しづらい ⇒ 相談や質問する相手、指示する人の範囲を決めておく、相談や質問する時間を決める,周りからも様子を見る

この場合、困りごとを抱えている本人だけでなく、その人を支援する上司や先輩、同僚などの対応にも大きな鍵がありそうです。

そこで、講座のなかでは、“言葉だけの説明で折り紙が折れるか”というワークがありました。
これは二人一組になり、一方がスクリーンに映された「絵の指示書」を見ながら「口頭で説明」し、もう一方がその説明を聞きながら折り紙を折る、というものでしたが、「説明する側自身が折ったことのない折り紙だと、絵を見て理解するのもハードルが高く、それを口頭で説明するのも困難」ということを説明側の立場でいやというほど痛感しました。

職場の中では、「説明側=上司や先輩などの支援者側」という設定になるんだと思いますが、支援者側も自分自身が初めて体験することは難しいということは、本人よりも支援者側の理解や準備が問われそうです。

最後に20分間の質疑応答の時間を設けましたが、今回も昨年の新潟開催に引き続き、職場や身近に発達障がい(あるいは疑いあり)の方がいる方が多かったので、具体的にどうしたら良いかといったリアルな質問がほとんどでした。

WWAでは、9月20日19時より新潟市にて「発達障がいと仕事~職場の問題特化編」を行います。

詳細が決まりましたらお知らせします。

ぜひご参加ください。