「親子で防災教室“My防災メモ”を作ろう」

日時:平成27年12月1日(火)14:45~15:45(60分)
場所:新潟市立小林小学校体育館
参加者:全校児童とその保護者  約210名(児童181名)

WWAでは平成27年度、新潟市からの委託事業として、
「市民発 女性の視点で防災力アップ講座」の企画運営を行いました。

委託事業の内容としては、「働く女性と働く母親向けのワークショップ」が1回、
「自治会向け防災講座」が1回、そして「小学校の親子向け防災教室」が2回の合計4事業です。

その中から、12月1日に新潟市立小林小学校で実施した「小学校の親子向け防災教室」についてご紹介します。
【当日の内容】
14:45~ 開会挨拶 校長先生/WWA菊野

14:50~ 防災ミニ講演(15分) 講師:新潟市防災課

新潟市防災課による災害発生直後の状況説明&備蓄品紹介。

災害が起きるとどのような状況になるか、中越地震発生時の様子など映像で視聴ながら、具体的に考える機会とした。bousai

15:05~ 新潟市の備蓄品説明
会場に展示した新潟市の備蓄品を紹介。アレルギーの有無があるので、粉ミルクなどは2種類用意。

備蓄品自体は最低限の量であるとの説明。
災害時に避難所が開設された場合、避難所の運営は地域に任される。
地域のつながりを日頃から大切にしよう。

15:10~ 100円ショップで揃えられる非常持ち出し品の紹介
いつ使うのか、本当に使う時があるのか、わからない持ち出し袋。もしもの時の準備だけはしておきたい。
100円ショップで気軽に揃えることができるものを紹介。

・ 非常用持ち出し袋(反射テープ付き・ナップサック仕様で両手が使える)
・ アルミ温熱シート(保温・防水・防風対策)
・ 携帯トイレ(わずか90g。トイレットペーパーも忘れずに用意)
・ ラップ(断水時にお皿を洗わずに済むよう、お皿に敷いて使用。止血にも使える)
・ ホイッスル(閉じ込められた際に居場所を伝えるためのもの。大声を出すよりも体力の消耗が少なくてすむ)
・ ランタン (手に入りやすい単三電池。持つ・吊るす・置くことが出来る)
・ 給水バック
・ 布テープ(割れたガラスの掃除、また避難先をマジックで書いて自宅のドアに貼り付けておける)
・ 油性マジック
・ バンダナ(断水で頻繁に髪が洗えなくなった時に使用)

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15:15~ WWAオリジナル防災メモを使って“My防災メモ”の作成
メモの配布/名前記入&折ってポケットサイズにする(※児童用メモは黄色 /保護者用メモは青色)

・ 『先生や家族が近くにいない帰宅途中に災害にあったら』を想定し、親子で考えながら、記入してもらった。
・ 地震が発生したら どうする?(緊急時の行動)すぐに子どもを迎えに行けない場合の対応
・ 家族の集合場所(グランドの大きな木の下など具体的に第3候補まで)
・ 家族との連絡方法(県外の知人を仲介する△連絡法を紹介、公衆電話用に100円の用意をしておく、通話に頼らずLINEなども検討しておくこと)
・ 用意しておく携行品(避難所で家族を探す時のために家族写真を携帯しておく、また保険証などのデータはスマホに保存)

メモの作成が終わった後、児童にインタビュー。
『災害が起きたらまず何をしますか』のインタビューに対して、『学校に避難します』『自分を守る』と答える児童。
自分が怪我をすると家族を助けることもできないため、何よりもまず、「自分の命は自分で守る」ことを第一に考えること。
そして、児童にも家族が迎えに来ることを信じて、『家族と再会できるまで自分で自分を守る』ことが大切と説明。
15:33~  ジージョ・キョージョの防災体操
新潟市防災課の岡本主査の指導で、大人も子供も一緒に『ジージョ・キョージョのダンス』を踊った。
水をすくうようにしながら手を頭の後ろに覆う、“ダンゴ虫のポーズ”で『自分の命は自分で守る』動作を楽しく学んだ。

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15:43  閉会挨拶  新潟市防災課 木村主査
最後に、総括として以下の点を強調して伝えた。

・第一に自分の命を守ること、そして、子供たちにも『自分の命は自分で守る』を教えることが大事である。
・家族の安否がわからなければ仕事に専念できないので、家族との連絡方法を確認し合うことが重要である。
・日頃から、地域の方と顔の見える関係を築いておくことが、結果的に家族を守ることにつながる。

15:45  閉会

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なお、28年度については、新潟市からの委託事業として、市内8区全てにおいて親子向けの防災講座を開催していく予定です。
また、自治会や企業、団体に講座等で使って頂けるよう、WWAオリジナル防災メモの頒布について検討をしています。