「魅惑の燕三条ランチ会@新潟」
日時:2016年7月3日(土)13時〜15時 場所:新潟市中央区「燕三条イタリアンBit」
「燕三条イタリアンBit」の贅沢なコースをいただきながら、「燕三条」を全国・世界に発信している注目のお二人のトークも聴けるランチ交流会。 参加者28名(内、WWA非会員16名)満員御礼にて開催いたしました。
2015年の居酒屋甲子園で日本一になった『燕三条イタリアンBit』は人気店で予約が取りにくいこともあってか、初めて来られた方も半数近くいらっしゃり参加の皆さんの期待が感じられました。 今回いただいたのは、ちょっと贅沢な「玉川堂コース」 お料理に燕三条の食材を使うのは勿論のこと、燕市で創業200年になる鎚起銅器「玉川堂」のお皿や燕三条の金属加工品カトラリーも楽しめるコースでした。
玉川堂の山田立 番頭からは、弥彦山で採れた優良な銅を使って製作が始まった創業当初のこともお聴き出来ました。また、美術工芸品や食器製品をお客様が世代を超えて受け継いでいかれる喜びや、現在20人の職人で伝統を受け継ぎながら次の世代へのバトンタッチしていく製作側の後継者への期待についても触れてくださいました。 県央地域の金属加工工場の多くが「部品」製造なのに対し、玉川堂はひとつの「物」として見える・使える物を製作されています。その製作過程に興味を持つ人が増え、見学や作業体験への関心が「ものづくりのまち・燕三条」に広がり、『工場の祭典』への参加者は年々増加して、学生から年配者まで幅広い年代の方々が全国から来られているそうです。 そんなお話を聴きながら食事がスタートしました。
カトラリーも燕三条の金属加工品で、その使い勝手を楽しみながら食事をいただきました。 参加者同士の会話も弾む中、中盤では「つばさん(燕三条)〇?クイズ」も好評でした。
そして、秋山オーナーシェフの登場では歓声が上がりました。 秋山シェフからはご自身が作る料理だけでなく、生まれ育った燕三条のもの(食材、歴史、伝統)を料理を通じて発信したいという熱い想いをお聴き出来ました。 昨年、居酒屋甲子園で日本一になったことで、県外からも新潟に食べに来てほしいし、食べるだけでなく新潟の歴史と伝統を知ってもらいたいという想いもお持ちです。 お店が認知され評価されていく中で大切にしている一つとして、スタッフの人材育成についてもお話してくださいました。オーナーとスタッフ間だけでなく、チームワーク全体を良くする方法は、「飲みに行く、賄いをみんなで食べる、それと終業時にはそれぞれが握手して帰る」とのこと。話して触れ合ってコミュニケーションを取ることで、スタッフひとりひとりがストレスを持ち帰らず、互いに分かち合おうとされている関係が伺えました。 それはお互いを尊重し合うことでもあり、自分自身をも尊重することなんだろうと感じます。 銀座に新店舗のお話があがり、今秋にはオープンの予定だそうです。 生まれ育った地元・燕三条を愛し、食を通して地元の歴史と伝統、そしてそこに関わる人々を大切にする想い。お店を通して地元の素晴らしさを知っていただくことで、幸せがお客様だけでなくスタッフにも関係者にも皆に循環してほしいという想いが込められた、秋山シェフのものづくりへのこだわりを感じました。
参加してくださった皆さんからも、贅沢なランチに貴重なお話が直接聴けて素敵なイベントでしたとお声をいただきました。 参加者同士の交流も活発で、盛り沢山であっという間の魅惑のランチ会でした。